麻布中学のドラえもん問題

受験戦略
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インターンの選考に書類で落とされて涙目です。一年だからまだ時間はあるし院進希望だから通らなくても致命的では無いのですが、社会から「今のお前は不要だ」と言われているようで応えます。

ところで、麻布中学2013年理科でこのような問題が出題されました。

99年後に誕生する予定のネコ型ロボット「ドラえもん」。
この「ドラえもん」が優れた技術で作られていても、生物として認められることはありません。
それはなぜですか。理由を答えなさい。

皆様、この問題にどう回答しますか?

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ここだけ抽出されてもわからないが…

この問題、大問2の問七なのですが、大問2中にヒントを言っているんですね。問題文によると生物の定義とは

1.自分と外界とを区別する境目をもつ

2.自身が成長したり、子をつくったりする

3.エネルギーをたくわえたり、使ったりするしくみをもっている

としています。これに当てはまるか検討してみましょう。1に当てはまるのは見ればわかります。3もドラえもんが原子力で動いているということを知っていればわかります。知らなくても動く=エネルギーを使用している(厳密には違いますが、小学生なら=でいいでしょう)ということを知っていると思うので当てはまることが分かるはず。問題は2を如何に処理するかです。

秘密どうぐは考える必要が無い

当時の麻布はあくまでも小学生が小学校で学習できる範囲で回答することがルールでした。①は使ってもいいけどxを使用する方程式はNGみたいな感じ。そのことを考えると「秘密どうぐ」の知識を突っ込んで回答する必要性はないのです。従って、安全に回答するなら「機械である以上、成長したり子を作ることは無いから生物として認められることは無い」とすることが良いでしょう。

もちろん絡めてもいいのではないかと思います。結局のところ採点者を如何に納得させるかが記述式の肝。理科の先生を納得させられたなら得点になるでしょう。

しっかりと問題を読んでいたかが分かれ目

しっかりと問題文を読んでいないとヒントが無く、一気に難易度が上昇します。今回の記事で理社でも学校によっては問題文を読むことが大切だと分かってもらえたでしょうか。理社で問題文を読まず、いきなり設問に移っていいかは過去問研究をすればわかること。もし過去問研究せずにただ点数を見て受かった落ちたと一喜一憂しているなら非常に危険な状態と言えます。今すぐ改善しましょう。

深めようとすればいくらでも深められる

秘密どうぐを考えればいくらでも議論を深められます。フエルミラーやバイバインによる増殖は繁殖に当てはまるのか。ビッグライトによる巨大化は成長にならないのか、タイム風呂敷が作用するということは成長しているということではないのか。繁殖の定義とは何かとか、ここでの成長は肉体的な意味であってハードディスクを復元することだったりパーツを大きくすることは成長と言えないのではないかとかそれに対する回答もいくらでも湧き上がってくる。国の指示でアクティブラーニングと称してディスカッションさせる教師が急増しています。中学に入ってディスカッションで苦労しないためにも、この話で練習してみると良いかなと思います。

ところでドラえもんは中国語の部屋理論で考えると意識が無いことになるわけですが、ドラえもんの構造ってどうなってるんですかね。

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