「100冊本を読めば好きなものを買ってやる」といった小学校の先生

国語
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同じクラスの奴が見ていたら特定されるかな。特定されても別にいいけど。

小3の4月、定年間際の女性の担任から「図書室で本を100冊読めば好きなものを買ってやる」と言われました。思えば読書習慣が完全に身に付いたのはこの先生のおかげかもしれません。

本は月に3,4冊読む程度で、一学期は「100冊なんて無理でしょ」と思い図書館で本を借りることはあまりせず、基本的に外で遊んでいました。運動神経無いのに朝っぱらからドッジボール参加していたのが懐かしいです。

夏に入り、日能研の夏期講習という中学受験の世界を初体験。それまで勉強はサクサク進められたタイプだったので授業がまるで理解できないということに衝撃を受け、プライドはズタズタに。

二学期に入り、「勉強を自分からとったら何が残る…?」と焦ったので、図書室から100冊本を借りることを決意しました。それからは休み時間は全て読書、5分の休憩も読書、家帰ってからも勉強が終わったら読書とずっと読書しました。そのおかげか11月に初めて受けた全国統一小学生テストで国語の偏差値が55でした。

三学期の2月、とうとう100冊読破しました。借りてすぐ返すような真似をせず、全て読んだ上で。小学生の評価基準って足が速いかじゃないですか。私は鈍足だったのでクラスメートからあんまりいい扱いを受けていなかったのですが、そのときばかりはヒーローでしたね。近所の同世代たちと広場で野球をやるのが好きだったので、先生には金属バットを要求しました。木製バットなら従兄弟からもらったものがあったのですが、金属特有の気持ちいい音が聞きたかったんですよ。碌にバットに当たらないから入手してもあんまり意味ないのにね。

しかし要求は通らず、代わりに本を一冊買ってやるという所で落ち着きました。買ってもらったのはマジックツリーハウスの25巻。恐らく100冊、それも一学期ずっと外で遊んでいた奴が達成するとは思っていなかったんでしょうね。そういえば私以外に一学期からコツコツ続けて達成した女子が居たんですが、彼女は何を買ってもらったんだろう…。

100冊を達成し、学年が上がったあともずっと本を読んでいるようになってしまいました。別に悪いことでは無いんでしょうが、運動不足で非常に太ってしまったので外に出るべきだったんじゃないかと今は思います。

現在の読書習慣?…中高で無くなってしまったので意識しないと読めないです。スマホを入手してから読書では無くネットのまとめサイト周回をするようになってしまったんですよ…。全く読まないのは不味いので必ず二週に一回は大学図書館から本を取り寄せていますが、しんどいですね。大衆文学ばかり読んでいては意味が無いので専門外の分野の入門学術書とか啓発本、有名な純文学を読むようにしていますが、難しくて疲れる…。

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