受験生に対する親の態度の基本

親と子の関係
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頑張って書いたサレジオQ&Aよりあんまり力を入れなかったカンニング事件の方がpv数多くて少し凹み中。溢れ出る母校愛よりゴシップのほうが好みか…そうか…。それはさておき保護者の皆さまは受験生との関係は良好でしょうか。今回は中学受験において親がどのような態度であると受験生にとって良いかについてお伝えします。友人知人とも多少話し合ったので私個人のみに当てはまるというのは無い…はず。かなり私的な恨みつらみが混ざっている個所がありますがご了承ください。

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1.成績に怒ってはいけない

成績が簡単に上がらないことぐらい子供に中学受験をさせる親御さんならわかると思いますが、勉強に注力したことの無い方や天才で苦労したことの無い方がいらっしゃるかもしれないので一応。成績は一次関数的には伸びず、階段状に伸びるものです。加えて、高い偏差値であるほど成績を上げるには難しい問題を解けるようになりません。終盤は特に凡人は天才との差に焦るし、下から追い上げが来るしで精神がやられます。サボっているならともかく、必死こいて勉強している受験生を叱責するようなことをしてはいけません。言うべきことは

「どうしてダメだったの?(問い詰めるような言い方ではなく相談に乗るように)」

「何が足りなかった?」

という改善方法の議論や

「今回はダメだったけど次頑張ろう」

といった励ましの言葉といった言葉をかけてください。

「こんなんじゃ受かんないよ!」

とか

「もっと頑張りなさい」

とか言われても嫌な気分になるだけで成績上がりませんよ。怒り方が思考停止している人に頭を使う分野で「結果を出せ」と切れられてもねぇ…。

2.頼られてもいないのに勉強に介入するな

今でも忘れられません。小4のときAクラスだった筆者に算数の組み分けテストの最終問題をすらすら解けるまでやらせた母のことを。正答率0.2%、長方形を二つくっつけた花壇に赤白の花を交互に植えたときの赤い花の本数はいくつか、答えは151本!Aクラスなら解けるようになる前に優先すべきことがあると言われているのに!

はっきり言って迷惑なんですよ。塾の先生から行えば時間の差こそあれど確実に成績が上がる指示が出ているのに、それを無視してオーバーワークさせてくるの。何故何百と生徒を見てきたプロの指示よりせいぜい一人二人しか見ていない素人の自分が正しいと言えるんですか?遊んでいる受験生に勉強しろというのは別にいいと思いますが、勉強の方法まで介入してはいけません。どうしても不安なら

・その勉強法は塾の先生の指示か

・本当にそのような指示をしたか塾に確認する

ということを行って受験生が間違った勉強をしていないか確認すればよいと思います。成績が低い受験生にトップ層でも苦しめられる問題をやらせたり、塾講師に相談無く市販の参考書や問題集を買ってきてやらせるようなことは絶対にしてはいけません。とは言え、無関心すぎるのもいけません。ですので、

・どんなことを勉強したのか

・塾での人間関係は良好か

といった勉強には介入しないが、何か異常がないかアンテナの張るような会話をしましょう。

3.環境を整備する

まさかとは思いますが、受験生の横でスマホいじったりテレビ見たり寝たりしてませんよね?自ら望んで中学受験に身を投じていたとしてもそのような真似をしてはいけません。集中力は落ちるし、子供の自分が必死こいてやっている横で「何やっているんだこいつは」と軽蔑しますし、やる気も落ちます。出来るだけ受験生がいる横では音の出ない勉強か家事や仕事をしましょう。中高一貫校はただでさえ金がかかるので、金になるような資格の勉強をしてもいいし、子供の質問に答えれるようにテキストをコピーして勉強するでもいいです。小さなお子様がいるならその子がうるさくならないように別室で相手してもいいと思います。決して筆者の母親みたく勉強している受験生の近くで音楽ならしながら料理したり、妹を静かにするために同じ部屋でプリキュアを見せたりしないでください。

4.一人で盛り上がるな

「子供を○○中に入れてあげたい!」とおもって受験生に勉強を強制させていませんか?親の願いのためにしかたなく勉強しているようでは成績が上がりません。モチベーションが上がらなくてダラダラ勉強してしまうから。回りが好き放題遊んでいる中、自分他数名だけ必死に勉強するってのはなかなかツライものです。筆者は医者になりたいという夢を実現させるために自ら中学受験を始めましたが、それでも何度かやめてしまおうかと考えたほどです。ですので、中学受験をさせるのであればせめて子供のなりたい夢ややりたい活動に近づけるような中学を一緒に検討してあげてください。単純に「○○に受からせる!」とかやっているよりかはちゃんと親が自分のことを考えてくれているというのが伝わりやすいです。

5.娯楽はさせるべし

後日詳しい記事を書きますが、一般人は娯楽がないと潰れます。大学受験生ですら塾講師から月に一回はちょっとでいいから遊ぶ時間を作った方が成績は向上するといわれます。回りが遊んでいる中、自分だけ勉強し続けるというのはストレスが溜まります。そしてストレスがたまると勉強に集中できなかったり体調を崩したりと悪影響を及ぼします。ですので遊びましょう…とはいえ、何をしてもいいとは限りません。できれば勉強に効果のある娯楽を与えましょう。

Good

・読書(国語力向上、短編だとさらに良い)

・運動・スポーツ(脳に酸素を送ってパフォーマンス向上)

・夢/受験に関する創作作品の観賞(モチベーションアップ)

BAD

・体を動かさないゲーム(はまると何時間もやってしまう、脳の体力を大きく奪う)

・ラノベ(人間の心理描写と行動に問題あり)

・動画サイト閲覧(一部を除いて何の意味もない)

受験生じゃないならガンガンBADの内容をしてもいいと思いますが、そんなことをしている人は落ちますよ。現に6年の一月まで休憩にゲームをしていた従兄は鎌学にすら落ちて日大藤沢に行きました。遊んでいいのは一週間で合計して5時間ぐらいかな。筆者は6年前半までは読書(一日20分程度)と食事中にテレビを見て、後半では日曜の医療ドラマだけ食事中に見るということをしていました(ほかの曜日は食事中でもだらけてしまうのでテレビをつけない)。よくそんなことしている余裕あるなとは後に開成に行った友人に言われましたけどね。やっただけ成績を叩き出せる壁にぶつかったことのない人にはわからないんでしょうけど。

6.受験に夢が絡んでいるなら、子供の夢とその理由を知る

子供に自分の夢をかなえさせようとしていませんか?あるいは子供の夢と理由をしっかりと知っていますか?前者は今は言いなりになっていますが、それって本当に子供は幸福なんですか。いずれ大きなしっぺ返しを食らいますよ。後者についてですが、これを知らないで外に公言されると受験生は凄く嫌な思いをします。筆者の父が塾の面談で息子の夢はドラマ版の「JIN-仁-」を見た影響で医者になりたいと言っている等と言ったときには普段息子のことは何でも知っているなどといっていただけに深い失望と不快感を感じ、信頼できなくなりました。小1と小2の時に奇病で病院送りになったというわかりやすいイベントがあったというのに。もちろん、自分のことは自分にしかわからないものですが、子供にその理論は通用しません。親は自分について何でも知っているものだと思い込む人が多いですから。中学受験は受験生が幼いので、家族ぐるみで戦う必要があり、その際に信頼関係は必須です。ここで信頼関係が崩れると単純に精神的ダメージを負います。子供はセンシティブですからね…。夢に限った話ではないですが、受験生の行動力の源となるような部分を知っておかないと信頼関係が崩れるので注意しましょう。

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