「ご褒美」はいけない!?【アンダーマイニング効果】

受験戦略
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先日心理学の講義で面白い話を聞いたのでそれについて書きます。

右:スタンフォード大学心理学教授マーク・R・レッパー氏

左:心理学者エドワード・L・デシ氏

アンダーマイニング効果について発表した教授たち。

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アンダーマイニング効果とは

報酬を与えると本来あったモチベーションが低下することをアンダーマイニング効果と言います。例えば試験で○○点取ったらお金あげるということをすると、次回も何か上げないとやる気を出してくれなくなるといった感じ。何がまずいって中学受験終わっても効果が続いちゃうんですよ。痛い目見て自分から「やらないと」と危機感持つまで影響を及ぼします。特に中高一貫校では自分から勉強していかないとあっさり置いてけぼり喰らいますからね。ホント危険。

え、このブログも広告収入でアンダーマイニング効果出てるんじゃないかって?

まったくもって報酬が発生してないから当分は平気ですよ、えぇ。googleadsenseもコロナを言い訳に審査すらしてくれないですしね。更新頻度が低いのはGPAこれ以上低くなると本当に院進がヤバいので勉強せなアカンからです。

実際の実験

講義で取り上げられていたものをいくつかご紹介します。

実験室実験 パズル攻略での報酬

パズル好きの学生たち2グループに立体パズル「soma」を与え、制限時間13分での攻略を3回するよう指示した。最初はどちらにも報酬は無し。2回目は片方に攻略で1ドル、もう片方は報酬無しと告げる。3回目は最初と同様にした。2回目の終了時点で8分間休憩とし、その間は部屋にある雑誌やほかのパズルの使用を許可したところ、報酬を与えるとしたグループはあまりパズルに興味を示さなくなった。

フィールド実験 新聞の作成

学生記者のチームAには見出しの作成で報酬に0.5ドルが発生し、チームBには無報酬とする。これを三週間×4期行った。結果最終的にチームBの欠席率は5割未満だったのに対して、チームAは7割5分を超えた。記事の作成スピードはチームBは平均で15分弱だったのに対してチームAは20分を越えていた。

集中力の低下やサボりなどが見られます。他にもいろいろあるようですが、今回は割愛。

エンハンシング効果

ではやる気を上げるにはどうすればいいのかというと、「精神的」ご褒美を上げるといいらしいです。それが褒めたり期待したりされることでやる気が高まるという効果である「エンハンシング効果」。心理学の界隈では「外発的動機づけによって内発的動機づけが高まるという効果」という風に説明されるらしい。もっとわかりやすく言えよ!という方のためにさらに平易に言うならば、

褒められるとやる気が出る。

効果は褒められたいと思っている人に褒められるほどより効果を発揮するそうです。ちょっとでも何か結果を出したら褒めてあげましょう。まぁ無理に褒めるとそれはそれで馬鹿にされているようで逆効果ですが…。

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