高校数学の課程に基づいた志望校決定に対する意見

中学受験の先
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少し前にお問い合わせから「四谷でS1だが、娘は算数が苦手。自分も高校数学で詰まった。現役合格させたいので、できれば数学をさっさと切り捨ててメインの文系科目に充てたい。最難関校を受験すべきか、高校数学ⅡBが無い所にすべきか迷っている。」という相談が来ました。すでに回答済みですが、せっかくなので記事にしたいと思います。時間無かったら結論だけ読んでいってください。

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大学受験での最難関校を志望するなら数学は回避不可

まず、国公立大を受験するなら数学1A2Bを勉強して共通一次で良い点数を取ることが不可欠です。一応説明しておくと、共通一次+二次試験で国公立の点数は決まります。で、この共通一次(旧センター試験)は5教科7科目受ける必要があります。逃げられないです。じゃあ私学なら数学使わないのか、というと微妙なところです。早慶なんかは一次利用(一次試験の結果のみで合否を決定するシステム)するなら数学を使いますし、二次でも選択ではありますが数学を使うという大学もある程度あります。更に東大、京大、一橋大は二次試験で理系同様記述式の数学が出題されます。高校の授業でちょっと出てきたんですが、私立理系コースだった筆者にはそこそこ難しく感じました…。東大文Ⅰに進んだ人もかなり数学に時間をとったそうです。この時点でわかるかと思いますが、数学の時間切り落として別の科目に充てるというのはオーバーワークな上、

「高学歴っちゃ高学歴だけど超高学歴では無いな…」

っていう大学にしか行けません。というか「数学ⅡBが全員必須ではない=受験に力を入れていない」ということなので、他科目の授業の質もあまり期待できないと思います。

いつか理系に進みたいと思う可能性もある

小学生の段階で「算数苦手だし、数学使わないで大学受験したい…」というのは些か早計な気がします。ある日

「自分やっぱ理系に進みたいな」

ってなった時に学校で数学をあまり扱っていないとかなり厳しい戦いを強いられることになります。近所の数学ⅡBが無い所に通っていた兄ちゃんとか三年前期まで文系で自称河合偏差値70越えだったのに、理系行きたいってんで後期から理系に変えた結果2浪してました。人生何があるかわからないですからね、多少回り道になっても選択肢の多い所に行った方が良いのではないでしょうか。

算数と違って数学は解法蓄積で受かる

東大理科一類に行った先輩曰く

算数と違って才能無くても合格できるようになっている。解法蓄積でゴリ押しできるから中学受験より楽だった。まぁ理科三類(1~3類から成る東大理系で最も難しい所)とかなら話は変わってくるんだろうけど。」

といっていました。あんまり中学受験で「天才」の領域にいないからと言って不安に思う必要は無いそうです。筆者はろくに勉強してなかったので中学受験のほうが楽に感じてましたけど。

結論

結論としては

・難関大に行きたいなら数学が充実している方が良い

・算数と違って努力でゴリ押せるから今出来なくても不安に思う必要は無い

・多少回り道になっても選択肢を増やすという意味で勉強できる所の方が良い

ということです。単純に数学のⅡBって文系の一部学科には有益な話が結構転がっているので勉強して損は無いと思います。食わず嫌いせずに触れてみると結構面白いと思いますよー。

アイキャッチみたいな画像、昔は「すげぇ…」って思ってたのに今じゃ「定義とかを書きなぐってるだけじゃん馬鹿みてぇだな」ってなって純粋さを無くした自分が悲しくなる。

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