広尾学園小石川の出願時倍率が115倍という地獄絵図になったようです。なんでこんなことになってしまったのでしょうか。
実際の倍率は相対的に考えるなら高く無い
事件は2月4日の第5回入試の本科コースにて起こった様子。2月4日という時点でピンときた方が多いかと思いますが、それなりの数の受験生が3日までに受験を終了し、4日以降は棄権するんですね。ですので実際の倍率は115倍などということは無いです。ではどの程度であったかと言うと…
19倍
いや、アホみたいに高いじゃねーかと思った方もいるかもしれませんが、出願時の倍率を考えてみると85%近く低下しているんですよ!倍率三倍であったら定員割れしていますね!
…すみません。つまらなかったですね。異常なほどに高いです。
何故こんなことになったのか
ビットコインの相場以上に狂った倍率になったわけですが、一体何が原因だったのでしょうか。一つずつ考えていきましょう。
原因1:広尾学園小石川は新設であった
まずこの学校、村田女子が共学として再スタートした学校です。そのためどの層が受験するか、倍率がどの程度かわからなかったことが原因として考えられます。
原因2:広尾学園と同等の授業が受けられる
次に、広尾学園は名門であり、そこと同じ教育が受けられるということで志望者が増えたということが原因として挙げらていました。広尾学園は筆者の世代ではまるで知名度が無い…とまでは言いませんが、Sの面子で行ってもいい学校として挙げている人は誰もいませんでした。どれぐらい名門なんだと思い、四谷の偏差値表を見た所…
我が母校サレジオ学院と同等以上でした。なるほど、確かに人気になるのもわかります。でもサレジオの方が良いに決まってらぁ!広尾よりサレジオ来いよ!
原因3:定員の少なさと実施日の多さ
定員は90名であるにもかかわらず、この学校6回も試験を行っています。定員割れを恐れたのでしょうか。で、4日本科コースの募集人数は5人。あまりにも少なすぎます。
具体的な数値は?
志願者数は578人であったため、倍率は115倍。実際に受験したのは265人で、合格者は14人だったため、実質倍率は19倍ということになりました。受験に詳しくない方のために一応解説しておくと、合格者の内何割かは前日に受験した学校の合格を得て入学を辞退するので、多めに合格者をとるんですね。比率で考えると3倍近く多めに合格させていますが、人数が少ないからでしょう。一般的な学校だと数割増える程度です。
しかし恐ろしいですね!新設ということでワンチャン狙いの人が多かったのでしょうか。でも無理して身の丈に合わない学校に行くと勉強が嫌いになって最悪の展開になる気もします。おとなしく今までのデータが存在する学校に真っ向勝負仕掛ける方が良いんじゃないですかね。