今回は四谷大塚桜陰中学コース国語担当講師であった越智るり子先生から教えていただいた「ドジノート」の作り方をお伝えします。筆者は男なので桜陰コースとは関係ないですが、通常講義の担当が越智先生でした。これを真面目に作れば国語の成績がかなり上がります!国語の成績が低かったり、安定しないなら作りましょう!
そもそもドジノートとは
ドジノートとは簡単に言えば文章問題における復習ノートです。なーんだそんなことやってるよと思ったそこのあなた。本当にしっかりとやっていますか?
どれぐらい効果があるの?
筆者の場合ですと、新5年の時から始めて大体10か月程度で
・全国統一小学生テストの偏差値が48→67
・組み分けテストの点数90点台→120点台
・(センター現代文の点数95/100)
といった程度には成績が向上し、しかも安定して取れるようになりました(天才たちはもっと高みにいたけど)。一番いいときでは組み分けテストは130越えも達成しました。これをしっかり作っているかどうかが後々大きな影響を与えたと思います。
作る時期
受験勉強開始時から6年の夏前まで週末テストの復習として行う。本当は6年後半まで作成したほうがいいのですが、過去問や学校別対策コースで忙しいため夏までに作成して成績を上げましょう。もちろん時間が余るならば作ってもいいと思います。
作り方
作り方はこちら。なお、書くときは2~4のプロセスを一問ごとに繰り返してください。越智先生の指導ではルーズリーフでの提出が指示されましたが、たぶんノートをたくさん持つのが嫌なだけだと思うのでノートに作ってもいいと思います。
1.間違えた問題を集め、一度すべて解きなおす。その際解説はいくらでも読んでよいが、自力で解答を作る。
まずは間違えた問題や△だった問題をすべて解きなおしを行いましょう。解説を読んでもいいですが、解答を作るときにはよんではいけません。また、3の過程を行うときのために軽くでいいので作成過程をメモしてください。
2.記述は自分で作った正しい解答、選択は正しい選択肢を書く
1で作った解答をまずは記載してください。
3.どのようにしてその解答を導いたかを書く
1で作った解答を作るにはどうすればよいか、解説を自分の言葉で作ってください。もちろん解説は見てはならず、使っていいのはテストの問題のみです。
4.なぜ間違えたのかを書く
自分の解答を作る際にどこで考え方を間違えたか、なぜ間違えたのかを書いてください。
5.今回の反省
今回のテストでは何がいけなかったか総括してください。点数が良かったら感想でも構いません。
6.講師に提出
国語の先生に提出して何か間違いがないか添削してもらってください。その際、自分の採点された解答もセットで提出してください。
(7.わからない問題、絶対に解けない問題について質問する)
解説を読んでも自力で解答を作れなかったり、自分の解答の間違いがわからなかったら先生に質問しましょう。どうやっても無理だと感じたら先生にその問題は捨てていいのか(復習せず諦めていいか)を聞いてください。
最後に
これを作るのは非常に骨が折れます。最低でも2時間、長いと5時間かかったこともありました。しかし「なんとなく」で解答を作らず論理的に答えを導く力をつけるのは難関校志望でなくとも大切なことです。試験で「これでいいのかなぁ」と不安に思わず、自信を持って「これだ!」と答えが作れるのは大きな強みとなります(最難関志望者は全員出来るけど)。つらいとは思いますが、合格が欲しいなら適当に作らないで本気で取り組んでください。