夏休みの課題で読書感想文って出るんですかね?今日は評価されるかは別として、さっさと終わらせる読書感想文の書き方を書いていこうと思います。800とか1200とか一から考えてると苦行でしかないですからね。これから教える書き方は高1の時にサレジオの夏期講習で受けた「基本的な小論文の書き方」で習った手法です。作文や感想文とは別物である小論文の講義でしたが、受講後に書いた「将来の進路について」「『夜のピクニック』感想文」「『星の王子様』感想文」「『博士の愛した数式』感想文」で最高評価のA+を得ています。証拠だせよって言われても全部処分してしまったので出せませんが…。
基本的な流れ
まずは基本的な流れです。こんな感じで書いてみましょう。
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一つ目の理由は、…
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二つ目の理由は、…
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以上の理由から、私は××だと考える。
双括方とよぶらしい。だいたいこれで400~600字程度は書けるはず。「将来の夢」や「中学で何をしたいか」等意見提示系作文にも利用できるぞ!理由は3つ以上でもok!
前提
嘘はついていいんですよ!論理的に破綻せず、嘘をついていると確認できる人物が目を通さなければいくらでも嘘をついてもいいんです。例えば
「主人公がよく訪れていた本屋が万引きで潰れてしまったことが、祖父母によく連れて行ってもらった本屋が潰れた原因と同じで悲しくなりました。」(潰れてない)
というのはok。確認のしようが無いので。しかし、
「主人公の妹が事故で巻き込まれた場面で私の弟が事故で亡くなったことを思い出させ、辛くなりました」(弟ははじめからいない)
みたいなのは教師が見ていたら親に確認が来る可能性があるのでやめましょう。それに人の生死に関する冗談は推奨されるものでは無い。
もちろん100%嘘だとわかるものはダメですよ!?「私も南極大陸で冷凍しているところを蘇生されたのですが…」みたいなことを書いたらだれが見ても嘘だとわかってしまい、アウトになってしまいます。
第一段落
「私は○○について、××だと考える。その理由は主に二つである。」
ということを書きましょう。○○については登場人物の行動や話の出来事等を述べ、××には自分が思ったことを書きましょう。肯定、批判どちらでもokです。書きやすい方を選びましょう。
ここでは理由を書いてはいけません。ここではあくまで意見提示をするだけで、理由は後に書きましょう。
理由がいくつあるのか述べるのはお好みで良いと思いますが、書いた方が字数稼ぎにはなります。
第二、第三段落
なぜそのような主張をするのか理由を述べましょう。登場人物の言動や行動、出来事について言及しながら書くと良いですね。さらに、自分が経験したことや現実世界での出来事の比較を入れると説得力が増します。ここでの経験は嘘でもいいですが、確認が出来てしまうことは嘘をついてはいけません。ここで例を挙げてみます。環境破壊を止めようとする人の物語だとしましょう。
・肯定「主人公は私も見習うべき立派な人物だと思う」
「主人公は『今この瞬間も環境が破壊されているんだ!』と言っていました。私の家では父親がエアコンを18度に設定して布団をかぶって寝ていました。父は環境に無頓着でしたが、私が『環境に悪いからやめよう』と言ったらやめてくれました。このように周りに流されず一人一人が声を上げることが環境破壊を止めることにつながるのだなと納得しました。」
・否定「主人公がきれいごとばかり言う未熟な人物だと思う」
「主人公は『今この瞬間も環境が破壊されているんだ!』と言っていましたが、彼はスマートフォンやエアコンを使用していました。現在日本の電力で環境に影響が少ない発電方法は25%ほどです。それなのに電気を使用しています。我慢しようと思えば出来るのに我慢しないのは自然破壊に加担していると言えるのではないでしょうか。」
主張への反論はできますが、討論の類では無いので穴があっても問題ないです。中学受験で学んだ知識を応用できると間違い無く説得力の増強が出来るのでより良いですね。
※全て架空の意見・文です。
第四段落
ここでもう一度第一段落で述べた自身の意見を書きましょう。これでとりあえずいったん完成です。
文字数を稼ぐ方法
多分これだけでは足りないでしょう。そのため、文字数を稼ぐ方法を挙げてみます。
本を選択した理由、あらすじ
読書感想文のみですが、本を選択できる場合は選択した理由とあらすじを第一段落前に書いてみましょう。選択理由に関してはでっち上げでいいです。「表紙の絵が綺麗だと思った」「ビラに書いてあったあらすじの○○というところに惹かれた」等。あらすじはネットで「本のタイトル あらすじ」と検索し、出てきた内容を自分なりにかみ砕いて作り直しましょう。そのまま書くとまずいので。
譲歩
「○○だと言う人もいるかもしれない。しかし、…」という譲歩の部分を理由2の後ろに入れてみましょう。作文における譲歩(じょうほ)とは、想定できる反論を書いてそれに対する自身の意見を述べるテクニックです。これで説得力が増す上、字数も稼げてお得です。例を書いてみます。
「主人公は高校生だから仕方無いという人もいるかもしれません。しかし、何も調べず、現状を見ないで文句を述べるのは良くないと思います。現代ではネットで詳しい情報を手に入れる方法が存在しているのに調べもしないのは周囲から反発されても仕方がないでしょう。」
こんな感じですかね。ちょっとは参考になったでしょうか。今回伝えた書き方は今でも使用する機会があります。是非、身に付けてもらえると嬉しいです。