次年度への準備の関係で返信が遅れます。申し訳ございません。
この曲でも聞きながら読んでいってください
人が死ぬ前に後悔することランキングに「もっと情熱に生きればよかった」というものがあります。周囲の人が「無理だ」「不可能だからやめておけ」と言うので諦めたが、今思うと諦めずにやってみればよかったと思うとのことです。
私も迷ってやらずに後悔したことがいくつもあります。中学受験生時代での後悔は算数オリンピックに挑戦しなかったこと。ボコボコにされるのは目に見えていましたが、「仮にもSコースだし(6だけど)ワンチャン行けるかも?」と思って親に受けてみたいと言ってみたら「S1みたいな人がゴロゴロいるのよ。無理だしそんなことしている暇があるなら勉強しなさい」と言われて諦めました。でもサレジオに入ってから一個下の代の子が数学オリンピックの予選を通過したんですよ。後から「やってみたら通ったのかな…」と思いました。
最後に後悔したのは大学受験の時。研究目的で東北大学を志望していたんですが、センターの点数が酷すぎて親に「絶対無理だからやめろ」と言われて諦めました。金は全額親に払ってもらっていたので最終決定権はありませんでしたが、せめてあそこで食い下がった方が良かったなと後悔しています。まぁ…理科大にも明治・中央にも落ちた時点で受かることは無いんでしょうが…。
逆に迷いの果てに挑戦したこともあります。その中で数少ない成功したものの内、最も特殊なのは高校時代の科学コンテスト参加でしょうか。成績も前年度までの部活動出席率もゴミだったので「研究成果を出してみようと思う」と言ったら、顧問・担任・同期・後輩・親・塾の先生すべてに「いや無理でしょ」と言われました。でもダメ元で出してみたら通ったんですよ。
詳しい話はこちらから…。やってみると稀にですが成功します。
これまでの経験から結局挑戦したほうがいいという結論に至ったので、最低でも余裕がある内は挑戦し続けることにしました。この一年は技術士一次の受験、ブログ運営、電子工作、床屋から美容院への変更、ディスカッションでの発言、筋トレ、料理…まるで知識が無い分野の勉強からちょっと勇気がいるだけのことや面倒なことまで色々やりました。特にブログは無理だ、どうせすぐにやめると親に言われていましたが半年以上続けて月間1万pvを成し遂げました。技術士一次は専門と適性が数点足りなくて一万数千円が無駄になったし、ディスカッションも「なんだこの張り切っている奴…」と白い目で見られたし、電子工作も回路がミスっていて千円するパーツを壊しました。でもやってみて最終的に「やらない方が良かった」と思ったことは一度も無いです。来年度も挑戦することは色々考えているのでやっていくつもりです。
もちろん親という後ろ盾があるから好き勝手挑戦できることは理解しています。ただでさえ小さいリスクがさらに小さくなっていることも理解しています。でも、だからこそ庇護下にあるうちに色々やるべきだとおもうのです。
どの分野でも今まで何か大きなことを成し遂げた人は皆「無理」と言われても諦めずに挑戦し続けていました。無理だと言っている人や言われて諦める人が何かおおきなことを成し遂げている所を見たことがありますか?私淑しているカーネギーメロン大学の金出先生も「何もやらないで上手く行かない理由を考える暇があるならやれ」と言っています。
だから受験生、ネイセイヤー(無理だ不可能だと否定から入る人)を無視して挑戦してみてください。やってみたいことがあったら他人に被害を及ぼさない範囲内ならやってみた方がいいです。塾の先生が「この中学は無理だ」と言ってきてもやってみればいいし、「算数オリンピック出てみたいな」と思ったら受けてみればいい。小学生でも起業している人、3dモデリングで無限城を作った人、音楽作ってMV発表している人、挑戦している人はいっぱいいます。やってみましょうよ。もちろんやるからには入念な準備と相応の努力が前提ですよ?そして挑戦するときは普段以上の親への感謝を忘れずに。私もそうですが、口で無理だと言われても親の支援あっての挑戦なんですから。
保護者の方は犯罪等のリスクが無い限りにおいて応援してあげてほしいと思います。身も蓋も無いことではありますが、中学受験をしなくても東大なり京大なり超名門大学に行く人はいっぱいいます。後から学歴の修正は出来るので、中学受験は正しい道として提示するのではなく、推奨する道としてご子息・ご息女に提示してほしいと願う所存です。本人が「やりたい」と思う意思を奪ってしまうと、「結局意思を尊重してくれないのか。興味無いし、本気でやらなくてもいいか」とあらゆる物事に対してやる気を失ってしまう可能性がありますので(実際そういった人を何人か見ました)。
挑戦に接近-接近型葛藤(AをしたいけどBもしたい)を抱いているときにどうすればいいのかはまだ自分でも結論が出せていませんが、その時は「無理だ」と頭ごなしに否定せず真面目に考えてくれる人に相談することが一番いいのかなと思っています。
次回、中学受験で誰もが不可能と言ったことに挑戦した親子の本を紹介します。お楽しみに。