根拠なき自信 ダニング・クルーガー効果

受験戦略
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wpテーマをcocoonにしたら一発でアドセンスが通って困惑してます。これまでの苦労を返してほしいですね。因みに広告の内容はGoogleが来てくださった方の閲覧傾向から選んでいるものなので、もし美少女ゲームの宣伝が出たとしてもそれはこちらが設定したものではないことを承知していただけると幸いです。

今日は根拠が無いのに自信を持ってしまうダニング・クルーガー効果の話です。久々だね、心理学の話するの。応用心理学の講義を履修してなくても見ていいと心理学の教授から動画リンクをもらったはいいけど時間がねぇ…。

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そもそもダニング・クルーガー効果とは

ダニング博士とクルーガー博士は65名の大学生に、ジョークを30個読ませ、それぞれの面白さを評価させました。この評価値によってユーモアの理解度を判別。同時にユーモアの理解度は同年代の中でどのくらいに位置にあるかを各大学生に聞きました。

結果、理解度の順位の低い人ほど自己評価が高い傾向にあることがわかりました。

成績下位25%以内の人は、平均して「上位40%程度にいる」と自分を過大評価する一方、成績上位25%以内の人は「上位30%程度にいる」と過小評価する結果に。

この現象はユーモアだけではなく勉学や仕事などでもみられることが判明。その後一般化すると以下のグラフのようになるとしました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/46/Dunning%E2%80%93Kruger_Effect_01.svg

出典がwikiで申し訳ないですが、概要はあっているので安心してください。

そして博士たちはこのように考察しました。

能力の低い人は自分のレベルを正しく評価できない。

能力の低い人は他人のスキルも正しく評価できない。

だから、能力の低い人は自分を過大評価する。

ボロクソですね…いや実力のある人たちが言うのだから何も反論できないわけですが。さて、ここで「あーいるわそういう奴」と思った方、自分は該当する可能性を考えない「バイアスの盲点」というダニング・クルーガー効果の亜種に陥っている可能性があります。ちなみに筆者は思い当たる節が多すぎて即座にこの効果の影響を受けてるなあと思いました。頭がいいとかではなくただ無能なだけですけども…。

この効果が定義されたのは最近ですが、歴史の中でも似たようなことは見られます。ソクラテスは知恵があると思い込んでいる人より、知らないことを自覚している人のほうが知恵があるとする「無知の知」を説いています。また、『論語』でも「知るということは、知っていることを知っている、知らないことを知らないと認めることである」とあります。シェイクスピアなんかも「愚者は自身を賢者だと思い込み、賢者は自身が愚者であることを知っている」と述べています。

改善策

客観的なデータや評価に触れる機会を増やして、自身の立ち位置を正確に理解することです。また、クリティカルシンキングを学ぶことも有効です。一つの考え方に対して、他の視点はないだろうかと疑いの目を持つことで、修正ができます。中学受験だったらまず、小テストの結果や週のテスト、組み分けのテスト、さらには模試の結果を見てどのような実力なのかを認知すること。それから「下にまだ人がいるから」という考えをしないこと。これを読んでいる人たちの層はわかりませんが、大半の人は第一志望で格上の人たちと戦うことになると思います。そこで下を見ず、第一志望の受験層の中でどこにいるかを受け止めることが大切です。上を見すぎて開成や筑駒、桜陰、灘志望者みたいないかれた奴らに勝たなきゃ…と思う必要は無いですけどね。

「出来るって言ったじゃん!」とキレてはいけない

とは言えそういったことは才能のある人でも多少は経験を積まなくては出来ません。客観資料も手に入りにくいですし。ということで特に中学受験の勉強開始直後、新四年第一週が一番多いかな?受験生が「出来る」といったのに出来てなくても怒ってはいけません。小学校という井の中にいると自分は出来る奴だと思い込んでしまいます。実際筆者もそうでした。ですので、怒るのではなくまず自分は優秀ではないということを自覚させることから行きましょう。ともすれば怒られるよりよっぽどショックを受けるかもしれませんが…。

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