留年・退学リスクの話

中学受験の先
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必死こいて名門中に入ったのはいいけど、留年・退学の危機に瀕している…という生徒は珍しくありません。そこで、今回は中高一貫校の留年・退学について滑り止めに進学したにも関わらず留年しかけた筆者がお伝えします。「うちの子は大丈夫」などと思わず是非見ていってください。

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基準に満たないと高校に上がれない

中高一貫校では一定の基準を満たさないと高校に進学できないことがあります。例えば筆者の在籍していたサレジオ学院では中三の二学期中間までの点数の合計が満点の半分以上じゃないと職員会議にかけられるという決まりでした。筆者は基準を満たしていませんでしたが後述の対策で進学させてもらえました。

さらに、最難関校では中学の段階で留年システムが存在する場合があります。例えば開成中学。中学一年の最初、やけに学校に詳しい奴がいる。なぜ詳しいか聞いてみたら留年していた、という話があります。基準点に満たない奴は擁護無く即留年らしいです…恐ろしいですね。

単位を落とすと留年

高校に入ると毎年留年になるかどうかの審議が行われます。普通科の高校はどこの高校でも全科目単位を取らなくてはいけません。といっても多くの高校が大学の単位システムとは違って一定の点数以下で強制アウトではなく態度も見た上で判断してくれます。なお、大抵高校進学の時に単位が取れないような生徒は排除されるので、点数のみで判断する学校以外は滅多に留年は起きません。

滑り止めで入った中学で退学しかけた筆者

筆者は中1の二学期あたりから常に下から数えた方が早い…というか両手で数えられる範囲にいました。中学受験で失敗した結果

「結局勝つのは才能のあるやつ。凡人が必死こいて勉強しても普段遊んでばっかの天才には勝てないから努力するのは無駄。勉強する意味なんてない。」

などと考えるようになってました。

中二の三学期に担任の先生から呼び出されて

「頑張らないと高校上がれなくなる可能性があるから注意しろ」

と警告を受けました。親にも連絡が行き、真面目にやれと怒られました。そこで甘い考えをしていた筆者は

「滑り止めで入った中学だからガチれば上位10名ぐらいにはなれんじゃね?」

と考えて中三一学期の中間対策を一か月必死に勉強しました。その結果180人中140位。完全にやる気をなくしました。もう勉強したくねぇ…。でも進学はしたいなぁ…。授業以外は居心地いいし…。

対策

勉強したくないけど進学したいという接近-回避型葛藤に苛まれた筆者は作戦を考えることにしました。いろいろ考えた結果

・とりあえず課題は最悪全部丸写しでもいいから提出する

・授業は寝ない様に心掛ける

・質問をする

普通に勉強してる?いえいえ他の自習とかは一切行っていません。わかってると思いますけど、自習しない人は下から1/3になりますからね。とにかく、これを行った結果、留年・退学にならず卒業できました。授業態度がいいと心象が良くなって教師に好かれます。…勉強してないんだから大学受験の結果はご察しのとおりですけど。とにかく上記三つをやっておけば点数のみで切り捨てを行う非情な学校でない限り普通に卒業できます。三者面談などでも

「やる気はあるけど結果に結びついてないだけです。努力はしているので特に問題となる要素はありません。進学も問題なくできるようこちらでフォローしておきます。」

といってもらえました。内心

(努力なんてしてねーよwww)

ってゴミのような考えをしていましたが。

また、先輩には留年が決定したけど海外留学することでお茶を濁すという作戦を取った方もいました。お金はかかりますが、面子は保てます。

サレジオで卒業まで行ける割合

最後にサレジオ学院で卒業まで行ける割合をお伝えします。ストレートで卒業できる人は大体180人中170人くらいです。一学年につき10人程度が最終的に脱落しています。理由は

・ゲーム・ネットにはまって昼夜逆転

・中学受験の失敗で勉強が嫌になった

・(終わったが)いじめで学校が嫌になった

・部活で疲れ果てて勉強できない

といったところでしょうか。留年した生徒は学校に行きにくくなって自主退学することが多いです。とくに多いのは一番最初のパターン。機器を全部奪ってもお小遣いで中古の機器を購入したり、パソコン部あたりからPCを借りる人が同期にいました。電気が通ってなければ機器は使えないのでコンセントをどうにかして使えないようにするか、使った痕跡が残るようにすればある程度は対策できます。学校やコンビニ・カフェのコンセントによる充電は防げませんが…。最後のパターンはありがちなように見えてかなり少数です。成績・授業態度が悪い生徒は部活停止処分になるからです。

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