多くの受験生が一度はやったことがあるだろう解答丸写し。丸写しの効果、やめさせ方なんかを書いていきたいと思います。
丸写しに効果はあるのか
算数の基本問題、理社の暗記系問題に関しては効果があります。覚えることで得点に直結するからです。演習→わからなかった所を丸写しを繰り返していけば勝手に覚えていきます。
ただし、間違いであったことを認めるべき。「はなからこの問題はあっていた」ということにするとずっとできずに進むことになります。
国語及び上記以外の算理社については効果が無いです。自分で試行錯誤して攻略方法を考えていく必要があるからです。
丸写しをやめさせる方法
1.全部×でも問題ないということを教える
受験生が解答丸写しする原因って〇が無さ過ぎていやになるのが一番の理由だと思います。受験なんてしたくねーよ時間の無駄って考えで遊ぶ時間作るためにやる不届き者もいるようですが…。誰だって、とは言いません。天才は最初から応用問題をスパスパ解いていくので。でも多くの人は基本問題から解けないものです。最初からまるでダメ…というのを繰り返していくうちにだんだん基本問題を初見で解けるようになっていきます。まずは0点上等、だけど次は必ず解くというスタイルであればよいということを教えてあげてください。
2.塾講師に叱ってもらう
筆者と同じ校舎出身の同期が喰らったやつ。塾講師って結局は他人だから親に怒られるのと比べてかなりショックが大きい(解答を見たわけではないのですが、過去問のやり方で栄光コースの社会講師にガチギレされたのは今でもトラウマ)。どんなに正答率が低くてもやらなくなったと言っていたので、効果的ではないでしょうか。
3.監視体制
リビングで勉強させれば常に見られているということで丸写しする気が無くなります。ただ、風呂入っているときに解答を見る可能性がある(というか筆者も親が風呂入っている時にやっていた)ので、風呂は受験生が寝てからにした方が良いです。
4.受験やめるかということを提言する
押してダメなら引いてみろ。ということでやめるか…といってみてください。そこで「やめる」というなら中学受験には向いてないどころか絶対にうまくいかないです。不思議なことに見放すようなことを言われると見捨てられたくないのか、自分がやりたくないことをやりたいと思ってしまうものです。心の底からやりたくないと思っていたなら即座にやめると言われてしまいますが。この発言を行う時に次は無いことを伝えてください。で、次丸写ししたら必ずやめさせる。なぜかと言うと、
「あれ?もしかして口だけで実際は何度やっても大丈夫じゃね?」
と舐められて中学より先の指導でも悪影響を及ぼすからです。
「この人はやると言ったらやる人だ」
ということを一度見せておくと、子供が暴走したときに制御しやすくなります。筆者の在籍していた校舎の卒業生が遊びに来た時に言っていたのですが、親に見放すようなことを言われ、
「金は自分でどうにかするからもう一回チャンスをくれ」
という言葉まで引き出されたと仰っておりました。受験生が本当に受験が嫌なのか、それとも勉強したくないけど好成績はほしいという接近回避型葛藤なのかということにも見極めがつきます。リスクはありますが、一考の価値はあるでしょう。
因みに筆者は途中まで丸写しをしていましたが、成績の向上に限界を感じて自分からやらなくなりました。本当に中途半端にしか成績が上がらないのであんまりオススメの勉強法ではないです。大学受験だと結構効果的と皆口をそろえて言うんだけどねぇ…。